死呪の島
雪富 千晶紀
KADOKAWA/角川書店
2014-10-30



正直 どうやってまとめるのかなあと思って読み進めておりましたが
ものすごく丁寧に伏線を埋めておられたというか
雪富 千晶紀 さんという方は丁寧な方だ。
果ての島の被害者が12人という事も
いったい島には何人人がいたんだっけ?とか
細かい事はおいておけるだけのもんはありましたよ。

私 違和感といえば なぜ 杜弥くんが途中でしなかったのかなあと
そこが不満でしたよ。
今の時代 主人公に近い人をどんどん
リアルに殺してしまう事こそ恐怖なのであって
でも そうしちゃったら
家族愛が成り立たんのだなとは思うんだけれども
死体が集まるところを
どうやって処理していたのかも疑問ですが

まあ 椰子の実の唱を最後の章で出したところで
やや子と名付けたのがわかった気がしましたが
そうか 最後の最期に二匹の鯨の意味を読み落としたのはまずかった。
せっかく 作者さんが
最初っから最後まで大事に取っておいた出汁の隠し味を
かぎ分けられなかったわしって だめじゃね?

とはいえ
きわどい場面もありますが
セックス描写でごまかそうともせず
たんたんと書き進めるあたり
これは推敲して手を入れて京極さまくらいに分厚いものにしていただきたい。

楽しみですよぉ
次を読みたいです

ただねえ
残念なことはねえ
あの 白い豪華ヨットに乗って去っていった人たちですよ
でもって 島で捕まった人は必要だったですかってことですよ。
とっとといなくなっていいのかってことですよ。
やっぱり ぶ厚い本にしてほしいです。

いったいなん百年生きてきたんだ あの爺さんってのも
いいじゃないですか
地球の反対側の呪いが海をへだててきちゃうんだから
よくまとまりましたよ

書くって本当に難しいんだろうなあ
自分が書きたいことを書ける人ってことで称賛に値する。
内容をちゃかすことも無く
久々に ヒットだったわあ

年末から元旦にかけて楽しませていただきました。
ありがとう

エジリ フレーダ
多分この人を壊しちゃったから
バロン サムディ

この人を召喚されたらしいのね

34
画像こちらからお借りしました ごめんなさい

ちょっと イメージだから違う宗派かもしれませんが
まあ こんな感じだわ

ところで こんなもんがみつかりましたが
お勧めしません。(きっぱり) メモ代わりに載せてはおきますが

ブードゥ―魔術と司祭紹介 ヴィーナス・プロジェクト